Record China 2010年1月15日(金) 20時8分
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2010年1月、「まじですか〜??」―中国に関心のない若者ならこう反応すると思える、世界的な大ヒット映画「アバター」に関する仰天記事が中国新聞網という中国の主要サイトで紹介されているという。写真は「アバター」の中国版ポスター。
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2010年1月、「まじですか〜??」―中国に関心のない若者ならこう反応すると思える仰天記事が中国新聞網という中国の主要サイトで紹介されているという。世界的な大ヒット映画「アバター」に中国批判のメタファーがあるとの指摘が中国のネット掲示板に書き込まれているというのだ。
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つい先日、中国的な視点を意識しながらこの映画を見た私も、確かにこの書き込みが指摘しているという「あるもの」に目をとめたが、それを中国批判とまで持って行く発想は湧かなかった。歴史的にはモンゴルが欧州を攻めた時代に、アジアからの恐怖のイメージとして定着した「あるもの」がこんなところで使われるのはなかなか面白いと感じただけだった。
それを「中国批判のメタファー」にまで昇格させるとはさすが、というかびっくりだ。「お笑い北朝鮮」なんて言う本がかつて出ていたけど、これでは「お笑い中国」のネタに使われてしまいそうだ。
実際には映画「アバター」では、アフリカの自然と民族を連想させるすばらしいスタイルの野性的な青い肌の異星人たち(映画の中では「ブルーモンキー」と蔑称されている)が登場し、アジア系の要素は目に付かない。かつて「猿の惑星」が公開された時には「猿=イエローモンキー(日本人)」という説があったが、「今度は『ブルー』だから大丈夫だな」と映画を見ながら考えもした。
そして、欧米系の白人を中心とした野蛮な地球人たちがその星の資源目当てに暴虐の限りを尽くすもので、むしろ直接的な西欧文明批判であり企業、軍批判が強烈だ。メタファーも何もあったもんじゃない。中国のネットユーザーの多くが「中国のイメージを汚さないよう、龍のマークを削除してほしい」と希望しているというに至っては何をか言わんやである。じゃあ鷲か太陽でもつけるのかしら。
そう言やあ、「2012」も中国批判だとかいう論評が中国から伝えられていたっけ。映画を見て確かめなくてはいけないかと思ったが、元々ワンパターンなパニック系は好きじゃないので二の足を踏んでいた。でも、これで踏ん切りがついた。見るのはやめておこう。(編集・kinta)
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