暴動の再発防止か、治安対策予算を前年比約2倍に―新疆ウイグル自治区

Record China    2010年1月16日(土) 7時25分

拡大

14日、新疆ウイグル自治区政府が2010年の治安対策予算を前年比87.9%増の28億9000万元としたことが分かった。09年7月に発生した「ウイグル暴動」などを教訓に、暴動の再発や民族の分裂を防止する目的とみられる。写真はウルムチ市内。

(1 / 4 枚)

2010年1月14日、新華社通信(電子版)によると、新疆ウイグル自治区政府が2010年の治安対策予算を前年比87.9%増の28億9000万元(約390億円)としたことが分かった。09年7月に発生した「ウイグル暴動」などを教訓に、暴動の再発や民族の分裂を防止する目的とみられる。

その他の写真

同自治区の第11回人民代表大会第3次会議が13日に開催され、「2009年自治区財政執行状況および2010年自治区財政予算案に関する報告」(財政報告)などが審議された。それによると、同自治区の2010年一般支出予算は前年比31.7%増の406億元(約5480億円)。内訳は教育が同46.9%増の42億3000万元、社会保障・就業が36.2%増の34億元、環境保護が138.7%増の9億6000万元、治安対策が87.9%増の28億9000万元などとなっている。

昨年7月に発生したウイグル暴動によって、同自治区は社会の安定や民族の団結を著しく脅かされた。このため同自治区政府は、「民族の団結」を修復・強化するため、今年度から小学校から大学までのすべての教育段階で「民族団結に関する専門課程」の導入を決定している。教育、社会保障・就業、治安対策に関する予算の大幅増加は、いずれも暴動の再発や民族の分裂を防止し、更なる民族団結の強化を図る目的とみられている。(翻訳・編集/HA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携