住宅の寿命はわずか30年、先進国の半分以下=土地・資源の浪費も深刻―中国

Record China    2010年1月23日(土) 16時9分

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22日、中国の住宅の平均寿命はわずか30数年で、資源浪費も深刻だという。写真は政府が農民のために建設した住宅。コンクリートに亀裂が走り当局に訴えたが、「これは正常だ」との答えが返って来たという。

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2010年1月22日、経済参考報によると、先進国の住宅の平均寿命は70年以上だが、中国の住宅の平均寿命はわずか30数年だという。

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記事は、中国で建設される住宅の品質の粗悪さが、住宅寿命の短さや資源の浪費などにつながっていると指摘した。高層マンションを含むほとんどの住宅建設において、いまだに手作業でのレンガ積みに頼っているなど技術力の弱さや、不合理な設計などが背景にある。資源の浪費は深刻で、その最たるものは土地の浪費だという。

また、住宅建設におけるエネルギーや建設資材の浪費にも目を覆うものがある、と同記事は指摘。鉄材の平均使用量は1平方mあたり55kgで、先進国と比べて10〜25%多く、コンクリート使用量も221.5kgで、先進国よりも80kgも多く消費している。建設後の住宅維持のために必要なエネルギーも先進国の2〜3倍で、水資源の消費も30%以上多いという。

中国で排出されるCO2のうち、建設分野だけで25%を占めるとの統計もある。石炭による冬の暖房がもたらす大気汚染も、WHOが定めた最高基準の2〜5倍だという。(翻訳・編集/津野尾)

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