先天性障害児数は35万人=医療保険の対象なら予防医療進むはず―中国

Record China    2010年1月25日(月) 19時14分

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22日、中国で毎年生まれる先天性障害児が35万人に達するが、先天性障害の医療費負担は6600億円に上るという。写真は安徽省合肥市の養護学校。

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2010年1月22日、中国新聞網によると、中国で毎年生まれる先天性障害児が35万人に達することが明らかになった。先天性障害の医療費負担は500億元(約6593億円)に上り、予防医療が急務となっている。

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同記事によると、中国ではこれまで根本的な先天性障害の予防対策が行われてこなかったという。社会保険のなかにも、都市住民が加入する基本医療保険などにも先天性障害の予防医療への支出項目がない。企業の計画出産医療保険費にも、同支出は認められていない。これらが、予防を難しくしている要因となっているとみられる。

先天性障害児出産の予防医療は専門性が高い。雲南省を例にとると、大病院ではほぼその要求を満たしているが、他の病院はこれに対応できない場合が多いという。09年、同省では妊婦50万人のうち、自費でスクリーニング検査を受けたのは2万人だけだったことからも明らかなように、妊婦の大多数も予防に消極的だ。

雲南省第一人民医院の統計によると、スクリーニング検査を実施後、先天性障害児の出生率が1.74%から1.18%に下がったという。雲南省では毎年50万人の新生児のうち、3000人以上が先天性障害をもって生まれる。医療保険などの支出範囲を広げ、先天性障害の予防に対応し、自費の比率を下げていくことが求められている。(翻訳・編集/津野尾)

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