<反動物虐待法>「犬肉料理」は省の無形文化遺産、「そんな法律あり得ない!」―江蘇省徐州市

Record China    2010年1月27日(水) 14時25分

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27日、中国政府が制定作業を進める「反動物虐待法」にイヌとネコの食用禁止が盛り込まれるとの報道を受け、「犬肉料理」で有名な江蘇省徐州市沛(はい)県は大混乱に陥っている。写真は貴州省貴陽市の市場で売られている犬肉。

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2010年1月27日、中国政府が制定作業を進める「反動物虐待法」にイヌとネコの食用禁止が盛り込まれるとの報道を受け、「犬肉料理」で有名な江蘇省徐州市沛(はい)県は大混乱に陥っている。地元紙・揚子晩報が伝えた。

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古くから犬肉産業が栄えてきた沛県では、関連産業に10万人以上が従事しており、年間売上は10億元(約130億円)近くに上る。県の大事な主幹産業だ。有名な「犬肉料理」は昨年、江蘇省の無形文化遺産に登録された。地元で養殖された犬肉は日本やロシア、韓国、シンガポールなど海外にも輸出されている。

同県犬肉養殖協会の樊憲涛(ファン・シエンタオ)会長によれば、同県の犬肉料理は2000年以上の歴史を誇り、漢の高祖・劉邦(りゅうほう)は毎日食べたと伝えられている。劉邦が有名な漢詩「大風歌」を詠んだ故郷の宴会で振舞われたのも犬肉料理だった。樊会長は、「犬肉の食用が禁止されたら、伝統の名物料理はどうなってしまうのか?」と嘆く。

一方、専門家は「マスコミが大げさに書きたてているだけでは」と疑問の声を上げている。南京紅山動物園の専門家は、「動物愛護の観点からすると、犬と猫だけに限定するのはおかしい。牛や羊はどうなのか」と話す。江蘇省野生動物保護センターの徐恵強(シュー・ホイチアン)センター長も「法律で禁じても犬肉を食べる習慣はなくならないだろう」とその効果に疑問を投げかける。

また、徐州師範大学生命科学学院の李宗芸(リー・ゾンイー)副学院長は、「犬にも愛玩用と食用の2通りある」と指摘。どちらも虐待をしてはならないが、食用に養殖された犬であれば「食べても良いのでは」との見方を示している。(翻訳・編集/NN)

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