2010年1月31日、広州日報は、広東省東莞市東莞駅の劉小平（リウ・シャオピン）駅長と廖栩珍（リャオ・シュージェン）同駅共産党書記が免職されたことを報じた。その理由はたった1枚の写真だという。

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先日、東莞日報は写真配信サイトに東莞駅で撮影した写真を提供した。タイトルは「窓から入り込む乗客とそれを助ける駅職員」。写真はネット上で話題となり、これを見た関係者は東莞駅トップの「管理力不足」と批判、駅長及び共産党書記の2人を免職した。

免職のニュースは大手ポータルサイトに転載され注目を集めている。90％以上のネットユーザーは免職された2人に罪はなく、また旅客を助けた職員をほめるべきだと主張している。写真を撮影した東莞日報のカメラマンは「こんなつもりではなかった」と内心の苦しみを吐露している。乗り込む乗客を撮影していただけで職員を写すつもりはなかったという。

旧正月をひかえ、中国は今、移動のピークを迎えつつある。長時間、すし詰めの列車で移動することになるだけに少しでもいい場所を確保したいと思うのは人情だ。窓から乗り込む行為はもちろんほめられたことではないが、事情が事情だけにネットユーザーも同情的な態度を示しているようだ。（翻訳・編集/KT）