09年の伝染病死亡率トップはエイズ、売血による感染も―中国

Record China    2010年2月24日(水) 21時26分

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22日、中国衛生部は09年に最も死亡率が高かった伝染病はエイズだったと発表した。写真は安徽省の「エイズ村」。貧困のため売血をした村民の多くがHIVに感染した。

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2010年2月22日、中国衛生部は09年に最も死亡率が高かった伝染病はエイズだったと発表した。英BBC放送の中国語版ウェブサイトが伝えた。

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衛生部によると、昨年1年間のエイズによる死亡者数は1万2000人。だが、この数字は伝染病の感染状況を調べるために設立された正規のルートを通じて報告されたものに過ぎず、実際は2万6000人に上ると推測されている。また、昨年の新規HIV感染者数は4万8000人に上り、これで昨年末までのHIV感染者の累計は32万6000人、エイズ発症者は10万7000人、エイズによる死亡者は5万4000人となったが、実際にはHIV感染者は74万人、エイズ発症者は10万5000人に上ると見られている。

中国の新規HIV感染者数は05年以降、減少傾向にあると報告されているが、エイズ発症者は反対に増えている。衛生部が発表した統計によると、09年のエイズ発症者は前年比31.37%増、エイズによる死亡者も前年より増加している。中国疾病コントロールセンターの呉尊友(ウー・ズンヨウ)主任は昨年12月の世界エイズデーに受けたインタビューで、08年のエイズによる死亡者は9000人だったが、09年は10月末時点ですでに9000人を突破したと語った。

また、中国当局はHIV感染の最大の原因は「性交渉によるもの」としているが、HIV感染者やエイズ発症者の人権保護を訴える活動をしている元医師、高耀潔(ガオ・ヤオジエ)氏は、「売血で糊口をしのぐしかない貧困層が中国の多くの省に存在する」として、この見解に疑問を呈している。中国では90年代末ごろから、売血によるHIV感染が多く聞かれるようになった。河南省では人口の6割以上がHIVに感染した村もある。高氏らは、こうした人たちに政府が何らかの支援をすべきだと訴えている。(翻訳・編集/NN)

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