<中国気になる話>寅年のマストアイテムは「トラ犬」!?またまた登場の毛染め犬

Record China    2010年3月5日(金) 18時9分

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2010年3月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、寅年の縁起物として販売されていた「トラ犬」の問題を取り上げた。写真は2010年1月、南京市の街頭で販売されていたトラ犬。

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2010年3月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、寅年の縁起物として販売されていた「トラ犬」の問題を取り上げた。

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以下は同ブログから。

今年は寅年。というわけで、中国では縁起物のトラグッズが大はやりだ。街中にあふれるトラグッズにはやり過ぎ感も漂うが、お祭り気分を大事にする中国ならではと言えるかもしれない。しかし、その中にはちょっといただけないものもある。

問題の「グッズ」は、「トラ犬(中国語では虎皮狗)」。トラのような黒い縞が入った子犬が中国各地で販売されているもようだ。2010年1月7日付チャイナフォトプレスに掲載された記事には売り子の説明が紹介されている。なんでも「トラ犬」はベトナムから輸入された新品種で大変に貴重なもの。本物かと疑う客には「縞は生まれつきのもので、染めたわけではない。ウソだと思うなら洗ってみなさい」と強弁しているという。

もちろん「トラ犬」とやらは真っ赤なウソ。化学物質で毛を染めただけで、数か月もすれば縞はなくなってしまう。以前、レコードチャイナでは毛を染めて作る「パンダ犬」が流行しているとの記事を掲載したが、全く同じ発想だ。

もちろん日本でもペットの虐待事件は存在する。染料で染めたひよこも売られていた。しかし、中国におけるペットのぞんざいな扱いは想像をはるかに超えたもの。繁華街の街頭で犬や猫が山積みにされ、安値で売られている。買う方も買う方で、まるでおもちゃかなにかと勘違いしているかのように気軽に購入している。知り合いには、中国人の友人からプレゼントとして犬を送られ、途方にくれていた人もいた。

気軽に購入された犬が気軽に捨てられる。そうして増えた野良犬は狂犬病の感染源になるとして殺されていく。ここ数年、中国ではペットブームが続いているが、大富豪が高級車でお犬様を出迎えたとのニュースが報じられる一方で、当局が街中の野良犬を棍棒で殴り殺すといった凄惨な事態も起きている。

救われるのは、ネット掲示板をのぞくと中国人ネットユーザーの間にも「トラ犬は虐待だ」と批判する声が上がっていること。ペットの命も大事にする風潮が中国社会にももっと広がって欲しいと願うばかりだ。(筆者:chinanews)

■「21世紀中国ニュース」は中国在住経験を持つ翻訳者によるブログ。サッカーなど中国のスポーツから社会事情、事件、流行など幅広く紹介している。FC2ブログに掲載。

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