中国映画界に横行する「性の取引き」 現役女優がその実態を暴露（7）―北京市

2006年11月25日、肉体関係を結ぶ代わりに役を与えるという、中国の芸能界における「性の裏取引き」を暴露した女優・張ユーさん。彼女は自らの「取引き」の現場を映したビデオや録音テープをマスコミに公開し、またブログにその映像を掲載した。中国芸能界で今、一番大きな話題を呼んでいる人物だ。

しかし彼女に対する意見は賛否両論。女優として成功するために、そのような取引きを何度も承知したことには変わりなく、その行為を批判する人、また告白を勇気ある行動だと賞賛し応援する人。彼女を応援する人の中には、思い余ってこんな大胆な行動に出た人がいるので、今回はそれを紹介したい。

今月25日、この騒動の渦中にある女優に対し、インターネットを通じてプロポーズの書き込みをした1人の男性がいた。彼は李（リー）さんといい、1976年8月9日、上海生まれの30歳。北京市のある有名大学を卒業後、海外留学を経験した。博士号を取得し、現在は一流企業で働く優秀な技術者だ。彼の自己紹介によると、身長178cm、体重70kg、家族は4人とのこと。ホームページを通じ、張さんは勇気ある告白をした、と敬意を表した。

彼が言うには中国で16年学び、海外で5年間の留学生活を送るうちに、国内外の多くの文化人と接したが、文化人には必ず裏の顔があることを、さまざまな経験を通して思い知らされたという。「私はあなたの気持ちを理解します。この愛情は心からのものです」と大胆にも公表した。

これは11月25日の午前1時、彼自身が持つホームページ上で公開されたが、一夜明けた午前8時、偶然これを目にした一般の人々はこのプロポーズに対し「キモい」「さむい」という意味のさまざまな批判を数多く書き込んだ。中には「しかし、もしこのプロポーズが成功すれば、今年最大のロマンチックな話題となるに違いない」と彼に好意的な文面でエールを送る人もいたのだが…。

レコードチャイナのスタッフも李さんに注目し、早速メールを送ってみたのだが、まだ返事は来ていない。今後もあせらず、彼と彼女の経過を見守って行きたい。