ドナーの3分の1が骨髄提供を撤回、心変わりを防ぐため熟慮の上登録を―山東省

Record China    2010年3月27日(土) 18時43分

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20日、骨髄を提供する意思を示したドナーの3分の1が直前になって心変わりし提供を辞退していることを、中国の骨髄バンクが明らかにした。写真は骨髄移植手術が成功した少数民族・カザフ族の患者。

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2010年3月20日、中国広播網のラジオ番組「中国之声」が伝えたところによると、中華骨髄バンクの山東省支部はこのほど、骨髄を提供する意思を示したドナーの3分の1が、直前になって心変わりし提供を辞退しているという統計を発表した。

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同骨髄バンクの責任者によると、辞退の理由は家庭状況の変化と健康状態の変化が主だという。これに対し骨髄バンクとしては、「提供する権利もあるし、提供しない権利もある。すべてドナーの人権だ」という態度で受け止めるしかない。

しかしドナーもすべて説明を受けて提供に同意し、患者も移植準備の前処置を完了した時点で提供を撤回するのは人の道に反する、と同責任者は言う。骨髄移植前に前処置として致死量を超える大量の抗がん剤投与と放射線照射が行われるが、それによって患者の造血機能は完全に破壊されるため、その後移植を行わなければ患者は必ず死亡してしまうからだ。ドナーの権利も認めなければならないが、熟慮した上でドナー登録してくれないと困る、というのが骨髄バンク側の本音だ。

辞退の本当の理由はドナーの無知や誤解、そして骨髄を抽出する器具を見て感じる恐怖、などである場合が多いという。米国などの辞退率は20〜25%ほどだという。(翻訳・編集/津野尾)

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