<チベット鉄道>開通でごみも近代化、「白色公害」が秘境を襲う―中国

Record China    2010年3月27日(土) 9時0分

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25日、中国青海省とチベット自治区を結ぶチベット鉄道沿線のごみ問題が深刻化している。写真は07年5月、チベット鉄道沿線で行われた清掃活動。

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2010年3月25日、中国青海省とチベット自治区を結ぶ高原鉄道「チベット鉄道(青蔵鉄道)」沿線の「白色公害」が深刻化している。南方週末が伝えた。

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中国の環境NGO「緑色江河」によると、チベット鉄道の開通後、チベット高原周辺にも近代化の波が押し寄せた。沿線にはポリ袋やガラスの空きビン、発泡スチロール製の使い捨て弁当箱などの「白色ごみ」が延々と連なる。遠目で見ると真っ白な物体が辺り一面に広がっていることから、中国語で「白色公害」と呼ばれている。これらは都会から来る観光客が列車の窓から投げ捨てたものも多いが、地元住民が生活ごみとして出したものもある。

近代化に伴い、買い物かごをぶら下げて市場に食材を買いに行っていた人々がポリ袋を使うようになり、袋詰めの冷凍食品なども手に入るようになった。これまではごみといっても野菜や果物のクズ程度だったため、適当に捨てておけば自然と土に戻っていったが、「白色ごみ」はそうはいかない。ごみの種類は変わっても、住民のごみを捨てる習慣は変わっていない。

「緑色江河」は現在、この問題を広く知ってもらうためチョモランマの清掃活動など様々な取り組みを行っている。目下の目標は出資企業を募って現地にごみ処理施設を建設することと、地元住民に正しいごみの捨て方を知ってもらうことだという。(翻訳・編集/NN)

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