<毒ギョーザ>容疑者逮捕でも日本側の対中不信は消えず―英メディア

Record China    2010年3月29日(月) 11時37分

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27日、日本のメディアはこの日一斉に中国製冷凍ギョーザ中毒事件の容疑者が逮捕されたとのニュースをトップで報じた。だが、発生から2年も経ってからの犯人逮捕劇に不満や疑惑を漏らす声も噴出している。写真は製造元の天洋食品。

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2010年3月27日、日本のメディアはこの日一斉に中国製冷凍ギョーザ中毒事件の容疑者が逮捕されたとのニュースをトップで報じた。だが、発生から2年も経ってからの犯人逮捕劇に不満や疑惑を漏らす声も噴出している。英BBC放送の中国語版ウェブサイトが伝えた。

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逮捕されたのは天洋食品(河北省石家庄市)の元臨時工、呂月庭容疑者(リュー・ユエティン、36歳、河北省出身)。中国の警察によると、目撃者も複数おり、冷凍ギョーザに有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を混入した際に使用したとされる注射器2本も押収された。動機は長期間勤務しても給与が上がらず、正社員になれなかったことだと供述している。

だが、日本側は当初からこうした臨時工による犯行の可能性が最も高いと見ていたという。鳩山由紀夫首相は逮捕の知らせに、「中国の事件解決に対する努力」を評価したが、日本メディアは一様に、目撃者が複数いたにも関わらず容疑者逮捕までに2年もかかったことに「時間がかかりすぎ」と否定的。08年1月の事件発生後、8月の北京五輪への影響を懸念してか、中国側は五輪閉幕まで国内で大っぴらに公表せず初動捜査が遅れたことが解決を遅らせた原因との不満もある。

さらに今回も、容疑者逮捕のニュースは国営新華社通信が一応は報じたものの、日本側の扱い方とは違い、低調そのもの。ネットユーザーの反発を極力回避したいという中国側の思惑が見てとれる、との反発も大きい。記事は、容疑者逮捕という大きな進展は得たが、日本側の不満と疑惑はそう簡単には消えそうもないようだと指摘した。(翻訳・編集/NN)

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