中国人の素養は日本人より30年遅れている―中国誌

Record China    2010年5月24日(月) 22時35分

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22日、日本での視察旅行を経験した清華大学教授がまとめた見聞録「中国人と日本人の素養には30年の開きがある」が中国誌に掲載された。写真は09年7月、安徽省合肥市で行われた整列乗車を提唱するマナー向上運動。

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2010年5月22日、日本での視察旅行を経験した汪中求(ワン・ジョンチウ)清華大学教授がまとめた見聞録「中国人と日本人の素養には30年の開きがある」が中国誌・中国商業評論に掲載された。以下はその概略。

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日本では「自分のことは自分でする。社会に迷惑をかけない」という言葉がよく聞かれる。1人1人がこうした信念を持っており、国民の素養は全体的に非常に高い。例えば、ごみを捨てる時。ごみ箱が見つからなければ、持参したごみ袋に入れて持ち帰る。視察に同行した女性の肩に髪の毛が付いていることを教えてあげたら、彼女は「すみません」と言いながら取った髪の毛をティッシュに包んで自分のポケットに入れた。

レストランで食べ終わった後はテーブルの食器を1か所にまとめ、こぼしたものはナプキンで綺麗にふき取る。日本にもタバコを吸う人はいるが、どこにでも灰を落としたり、吸殻を捨てたりはしない。みな携帯用の灰皿を持ち歩いている(筆者もお土産に2つほど買った)。犬の散歩にもごみ袋を持参し、フンは持ち帰るのがマナーだ。醤油のビンはわざわざ中をゆすぎ、スプレー缶は穴を開けてガスを抜いてから捨てる。

国民の素養とごみの捨て方には密接な関係があると筆者は考える。ごみの捨て方は以下の4つの段階に分けられるだろう。

第1段階:「どこにでもタンや唾を吐く」、もちろんごみもどこにでも捨てる。

第2段階:「ごみを1か所にまとめる」、ごみをどこにでも捨てる段階からは脱却。

第3段階:「ごみを分類して捨てる」。日本は燃える、燃えない、資源物(ビン・缶類)の分類が徹底されているが、中国では大都市でもまだ徹底されているとは言い難い。

第4段階:「さらに細かい分類」。例えばビンを捨てる時はラベルをはがすなど、ごみの分類をさらに細かく分ける。

日本人は非常に礼儀正しく、1日中お辞儀をしている。とにかく何事にも謙虚だ。大学や企業も取り立てて大きな看板を掲げたり、立派な門を構えたりはしない。中国、米国、日本で数年ずつ仕事をしたことのある知り合いの大学教授は「中国がたとえ今、日本と同じスタートラインに立っていたとしても、日本に追いつけるかどうか分からない。国民の素養が30年は遅れているからだ」と言っていた。これを聞いた中国人は怒るかも知れないが、確かにこの指摘は当たっていると筆者は感じる。(翻訳・編集/NN)

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