1億人を超える精神障害者=社会の理解なく制度整備も遅れる―中国

Record China    2010年5月30日(日) 18時1分

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2010年5月、雑誌「瞭望」は記事「中国の精神障害者は1億人以上=重度の障害も1600万人を超える」を掲載した。写真は2006年、北京市。精神科病院入院患者の公園ツアー。

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2010年5月、雑誌「瞭望」は記事「中国の精神障害者は1億人以上=重度の障害も1600万人を超える」を掲載した。以下はその抄訳。

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5月19日、雲南省で刃物を使って隣人を襲撃、1人を殺害し2人を負傷させる事件が起きた。23日、今度は広西チワン族自治区で、1人が死亡、2人が負傷する傷害事件が起きた。犯人は4年前にも母親と妻を殺し、娘を切りつける事件を起こしていた。26日、重慶市で12歳の娘とその友人を殺し、飛び降り自殺した事件が起きた。犯人はいずれも精神障害者だという。

短期間に連続した重大事件は中国の精神障害者の問題を浮き彫りにした。中国疾病予防管理センター精神衛生センターが昨年初頭に発表した統計によると、中国の精神障害者は1億人以上に達するという。重度の障害を持つ人も1600万人を超える。しかし精神障害に対する社会の認知度は低く、治療を受けている人はまだ少ないのが現状だ。

精神障害に対する環境整備を急ぐべきと専門家は指摘する。病院、専門医の拡充。さらには関連法規の整備が必要となる。一部自治体では独自に差別禁止、プライバシー保護などの課題への対応を進めている。(翻訳・編集/KT)

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