2010年6月3日正午過ぎ（現地時間）、北京市内の集合マンション敷地内で、警官ら3人が切りつけられる事件が発生した。3人は命に別条はない。法制晩報の報道。

【その他の写真】

負傷したのは警官1人、治安聯防隊と呼ばれる治安管理員が1人、マンションの警備員1人の計3人。警官と治安管理員は頭部に重傷を負っている。

犯行に及んだのはこのマンションの住民で、重慶市出身の男性・楊(ヤン、52歳)。楊はここで数人と集団生活を送っており、犯行当時は酒に酔っていた。近隣住民とけんかになり、持っていた包丁で「切りつけてやる」などと騒いだため、その住民が警官などに通報した。すると、楊は駆けつけた3人に切りかかり、負傷させるもその場で取り押さえられ、拘束された。楊の供述によると、帰宅した際に鍵を忘れていたことに気づき、包丁で開けようとしていたという。それがどのように近隣住民とのトラブルにつながったかはまだ不明。

過去数か月間、中国国内では主に学校施設を舞台とした無差別殺傷事件が連続しており、国民らの治安に対する不安が高まっている。(翻訳・編集/愛玉)