<在日中国人のブログ>北京市の地下鉄改革案は「政治的怠慢」、東京に学べ

Record China    2010年6月14日(月) 18時52分

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11日、日本新華僑報の蒋豊編集長はブログに記事「北京の地下鉄改革、政治的怠慢はやめよ、東京に学べ」を掲載した。メディアやネットを揺るがす北京市の地下鉄改革を取り上げ、東京を見習うべきと提言した。写真は北京市の地下鉄駅。

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2010年6月11日、日本の華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は「北京の地下鉄改革、政治的怠慢はやめよ、東京に学べ」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。以下はその抄訳。

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中国メディアの報道によると、北京市政府の各部局はこのほど、北京市政治協商会議委員らの交通問題に関する提案に回答した。中でも注目を集めたのは陳傑(チェン・ジエ)委員の、混雑を解消するためにピーク時の地下鉄料金を通常の2元(約26円)から5〜6元(約65〜76円)に値上げせよという提案。北京市発展改革委員会も変動料金により市民の行動を誘導するべきとコメントしている。

翌日、ネットユーザーとメディアは大変な勢いでこの提案を批判した。いわく「道理に合わない」「間違った考え」であり、「政治的怠慢」だ、と。なるほど、「政治的怠慢」とは言い得て妙ではないか。

北京市の地下鉄は現在、成長期にあたる。地下鉄網の整備も完成しておらず、また市民もその利便性を十分に認識していない。路線の整備を進めると同時に、より多くの市民に合理的な地下鉄利用を勧め、マイカーでの移動を減らすよう導くべき時期にあたる。決して地下鉄価格の値上げで乗客を減らすような段階ではない。

東京の鉄道制度は成熟しており、合理的な価格体系を持っている。距離別の料金のほかに1日券や定期、回数券などさまざまな種類の切符でニーズに応えている。東京都民は地下鉄をよく利用しており、その利便性は十分に利用されているのだ。

もちろん1回2元という北京市地下鉄の単一価格制度は、長期間維持されるものではない。しかし単なる値上げを改革としてはならない。地下鉄網の発展、市民の理解度などを総合的に検討した上で、東京を参考に多様な価格制度を導入するべきだろう。(翻訳・編集/KT)

●蒋豊(ジアン・フォン)

25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。99年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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