<就職難>大卒者の60%「肉体労働や家政婦でもいい、就職したい」―中国

Record China    2010年6月15日(火) 17時28分

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14日、大学卒業生の厳しい就職状況が続く中国のネット上で行われた調査によると、「高待遇ならば、肉体労働や家政婦など出稼ぎ労働者と同じような職種でも就職したい」と回答した大学生が60%に上ったことが分かった。写真は農村へ帰郷して起業した大学生。

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2010年6月14日、大卒生の厳しい就職状況が続く中国のネット上で行われた調査によると、「高待遇ならば、肉体労働や家政婦など出稼ぎ労働者と同じような職種でも就職したい」と回答した大学生が60%に上ったことが分かった。広州日報が伝えた。

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調査は、求職求人サイト・前程無憂ネットが「大学生はやむを得ない状況下、高待遇ならば出稼ぎ労働者の仕事を希望するか否か?」と題して行った。その結果、60%が「希望する」、21%が「考慮する」と回答し、「その気はない」はわずかに19%に過ぎなかった。

ある回答者は、「食事・寮つきなら月給1500元(約2万円)でもやりたい」と即答したという。肯定的な回答者には農村出身者が多い。彼らは、貧しい家庭環境でありながら大学に進学させてもらった以上、卒業後は一家を支える柱となる必要があるとの責任感を持っている。しかし、現実は厳しく、理想の企業に就職できないだけでなく、応募するあらゆる企業で門前払いが続く中、「やむを得ず肉体労働や家政婦などの仕事に目を向けざるを得なくなったのがこの結果だ」と記事は分析する。

一方で、都市部出身の大学卒業生は「肉体労働などスキル不要の職に就いてしまったら将来的に転職出来ない」「たとえ労働者の職種であっても、高待遇の仕事には相応の経験やスキルが必要であり、新卒の自分には勤まらない」「面子が立たず、親が希望しない」など、否定的な回答が多かった。

こうした状況に対し、就職支援サイト・中華英才網の欧陽暉(オウヤン・ホイ)顧問は、「どんな職種であれ、自己鍛錬や業務経験を積む機会があり、応用力やコミュニケーション力、忍耐力などを身につけることは可能。ただし、将来のキャリア計画を放棄せず、自身の専攻分野や知識・スキルに沿った職種を選ぶこと」とアドバイスしている。(翻訳・編集/HA)

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