<天安門事件>李鵬氏の「六四日記」、中国当局の圧力で出版中止に―米メディア

Record China    2010年6月24日(木) 11時42分

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23日、1989年の天安門事件当時に首相だった李鵬氏が記したとされる日記の出版が発売予定日を目前に中止となり、中国当局の圧力によるものとの見方が広がっている。写真は北京の天安門広場にある人民英雄紀念碑。

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2010年6月23日、1989年の天安門事件当時に首相だった李鵬(リー・ポン)氏が記したとされる日記の出版が発売予定日を目前に中止となり、中国当局の圧力によるものとの見方が広がっている。米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の中国版ウェブサイトが伝えた。

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22日に「李鵬六四日記」を出版するはずだった香港の出版社・新世紀出版社の鮑樸(バオ・プー)氏は、事件で失脚した趙紫陽(ジャオ・ズーヤン)元総書記の秘書でブレーンだった鮑タン氏の長男。鮑氏は今月初め、「数か月におよぶ検証の結果、李氏本人が書いたものに間違いない」と判断し、出版を決定した。今回、「著作権上の問題」で出版予定の3日前に突然差し止められたことも、日記が本物である裏づけとされる。

北京の情報筋によると、北京では李氏の日記出版は政治事件として扱われ、専門のチームが阻止にあたっていた。李氏本人も中止が決まるまでは落ち着かない様子だったという。また、同筋は中止の原因について、鮑氏本人はもとより、いまだ北京で軟禁状態に置かれている鮑タン氏にも当局から厳しい圧力があったことだと話した。資料提供者の身の安全も考えてのことだという。

鮑氏は23日に受けたVOAの取材に対し、「日記は今後も出版することはない」とだけ語り、それ以上は固く口を閉ざした。米ロサンゼルスの出版社が「李鵬六四日記」を出版する予定だと報じられた件については、「そんなことは聞いていない」とだけ答えた。(翻訳・編集/NN)

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