Record China 2010年6月28日(月) 12時20分
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25日、中国で大学を卒業しても安定した職に就けず、劣悪な環境で共同生活を続ける「蟻族」が、北京だけでも10万人以上、全国には100万人以上存在することが分かった。写真は吉林省長春市の「蟻族」。
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2010年6月25日、中国でこのほど「中国人材青書(2010)」が発表された。中国で大学を卒業しても安定した職に就けず、劣悪な環境で共同生活を続ける「蟻族」は、北京だけでも少なくとも10万人以上、上海、広州、南京などその他の大都市を合わせると全国に100万人以上存在することが分かった。広州日報が伝えた。
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蟻族には「大卒(高学歴)」「低収入」「共同生活」という3つの特徴がある。調査によると、蟻族は大学卒業後5年以内の22〜29歳を中心に構成され、一般にルームシェアをしており、1人当たりの月平均家賃負担額は377元(約5000円)、平均専有面積は10平方メートル未満。交通の便がよく物価が比較的安い都市部と農村部の境界部分や都市の中の農村と称される「城中村」に住んでいる者が多く、「共同生活村」が形成されている。しかし、居住条件は悪く、下層の生活・経済圏となっている。
蟻族の急増は、大卒生の多くが都市部での就職を希望して大都市に残るものの、実際には就職口の数が追いついていないことが原因の一つとみられている。蟻族問題の解決策として、青書は「中小線級の都市の発展を促進し、大都市との格差を縮め、大卒生の分散化を図る必要がある」と指摘している。(翻訳・編集/HA)
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