2010年7月3日、ギリシャの財政危機によりユーロ安が進行しているが、これによって多くの中国人女性が驚喜しているという。欧州のブランド品がリーズナブルな価格で手に入るからだ。今日早報の報道。

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昨年末時点、1ユーロは約9．8人民元。それが7月に入って約8．3元に。もともと1万元ほどになる1000ユーロ相当の商品が、最近では8000元にまで落ちる計算となる。折りしも6月30日、EU圏では夏季セールが始まったばかり。ブランド品好きの中国人女性が喜ぶわけである。彼女たちは海外からの「代理購買サービス」を通じて、国内価格よりもかなりお得な値段でこれらを手にすることができる。

ある女性は最近、日本在住の代理購買サービス提供者から、ルイ・ヴィトンの「ネヴァーフル」を代理手数料、郵送費込み5900元(約7万6000円)で購入した。国内で買うよりも数百元は安くなった計算になるという。

この「代理購買サービス」とは、留学生を中心とした海外在住者が主に個人で行っているおこづかい稼ぎの手段だ。依頼を受けた商品を購入し、一時帰国の際にハンドキャリーで持ち込む。従って、郵送代も格安で済む。大抵の場合は受注日のレートで商品代金をもらうという。このサービスを専門で行っている者は、国内に多数開設されている代理購買サービスのサイトを通じ、自身の購買スケジュールを公表。フランスやイタリアなど各国ブランドの新作やプライスダウン商品の購入予定リストを掲示し、広く注文を募る。

中国最大のショッピングサイト・タオバオ(淘宝)に出店するある女性は、欧州各国に15人の購買チームを抱えている。商品は旅行ガイドや留学生の手によって国内に運ばれる。この1カ月で数百万元の売り上げをたたき出した。中でも人気なのはやはりルイ・ヴィトンのバッグで、同じく1カ月で100点は売れたという。そのほかにはシャネルやエルメスが人気だ。

中国国内の旅行者によると今夏、EU圏への旅行も人気が爆発している。セール期の7〜8月は特に、ショッピング目的での観光が殺到するとの話だ。(翻訳・編集/愛玉)