在日外国人労働者に頻発する過労死=外国人研修制度は現代の「強制労働」―中国紙

Record China    2010年7月19日(月) 12時27分

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18日、広州日報は記事「在日外国人労働者に頻発する「過労死」=試練の日本・研修生制度」を掲載した。外国人研修制度は実際には途上国の労働者を搾取する手段となっており、米国務省は「強制労働」と批判しているという。写真は江蘇省の楽器工場。

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2010年7月18日、広州日報は記事「在日外国人労働者に頻発する「過労死」=試練の日本・研修生制度」を掲載した。以下はその抄訳。

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今月2日、鹿嶋労働基準監督署は、2008年に死亡した中国人実習生・蒋暁東(ジャン・シャオドン、死亡当時31歳)さんの「過労死」を認定する方針を固めた。外国人実習生の過労死が認められた初めてのケースとなる。近年、日本国内の労働力不足が深刻化する中、外国人研修制度は一部違法企業が発展途上国の労働者から搾取する手段となっているという。

こうした状況下で外国人研修制度絡みの事件が頻発。蒋暁東事件は再び外国人研修制度に疑問を投げかけるものとなった。7月5日時点の統計によると、2009年に日本で死亡した外国人研修生、技能実習生は27人。2009年の35人に次ぐ高水準となった。認定こそされていないものの、うち12人に過労死の可能性があるという。死者の国籍では中国人が最多で、21人を数える。

今年7月、入管法が改定されたが、それまで外国人研修制度を利用して来日労働者は初年度、「研修」という名目で働かされ、労働法などの保護を受けられなかった。残業は禁止されていたが、実際には過酷な長時間労働を強いられていたケースも多かった。ここ数年、米国務省の人身売買に関する報告書は、日本の外国人研修制度の問題を指摘、外国人研修生、実習生が奴隷のような「強制労働」を強いられていると批判している。(翻訳・編集/KT)

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