モーラオ族(仫佬族)

Record China    2006年6月16日(金) 2時55分

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民族衣装を着たモーラオ族の女性。昔の民族衣装は、青一色で単調だったが、最近は緑色やピンク色などを取り入れ、袖や襟に刺繍を施すなど、着こなしも多様になっている。

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◆人口/ 

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人口は20万7352人。

◆地域/ 

多数は広西チワン自治区の羅城モーラオ族自治県に居住している。少数の人たちは近くの県・市に分散して住んでおり、漢、チワン、ミャオ、ヤオ、トン、マオナン、シュイなどの民族とともに暮らしている。 

◆言語/ 

モーラオ語を使い、この言葉は漢・チベット語系、チワン・トン語族、トン・シュイ語に属する。モーラオ語はマオナン語、トン語、シュイ語とかなり似ている。大多数の人は漢語に通じ、一部の人たちはチワン語が話せる。自民族の文字がなく、かねてから漢語をコミュニケションの手段としてきた。

◆宗教/ 

モーラオ族の人たちの大多数は道教を信仰し、少数の者は仏教を信仰している。

◆歴史/

モーラオ族は、中国のなかでも長い歴史をもつ民族の一つで、魏、晋以降の史書の中で「姆佬」「木佬」と呼ばれ、これは「僚」「伶」など広い意味での呼称の中に含まれている。歴史の記載と言い伝えによると、モーラオ族は、元あるいは明の初め頃に広西の羅城に定住し始めた。自分たちのことを「伶」「謹」と称しているが、チワン族の人たちは彼らのことを「布謹」と呼び、漢族の人たちは彼らのことを「姆佬」と称している。新中国成立後、この民族の要望によってモーラオと総称されるようになった。

◆文化/ 

モーラオ族の居住している地区は岩山地帯であり、山峰が幾重にも連なり、峡谷とくぼ地ばかりで、土質がやせており、耕地の灌漑と交通はきわめて劣悪であり、経済の発展は難しかった。ここ数十年来、水利施設の建設によって、潅漑面積がどんどん広がり、穀物生産高が絶えず伸びている。モーラオ族の居住している山間部には豊富な石炭が埋蔵されており、石炭の里とも言われる程、彼らにとって石炭の採掘は重要な経済的支柱となっている。

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