庶民の生活やいかに?物価安定と収入増加を願う各地の声―中国国営メディア

Record China    2010年7月23日(金) 15時39分

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20日、中国国営メディアは、国民は物価の安定と収入の増加を望んでいると報じた。写真は価格上昇が著しいニンニク。

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2010年7月20日、中国国営新華社通信(電子版)は、国民は物価の安定と収入の増加を望んでいると報じた。

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国内総生産(GDP)伸び率は前年比11%増、消費者物価指数(CPI)は同2.6%増、輸出入総額は同43.1%増、都市と農村部の就業人数は500万人以上増え、不動産価格高騰も収縮傾向を見せている。これらの「成績表」は今年上半期の中国経済の状態を示すものだ。では、庶民の日々の暮らしはどうなのか?何を求めているのか?新華社の記者が各地で生の声を聞いた。

劉(リウ)さんは、一家3人で50平米の古い団地に住む40代の教師。娘が来年小学校に上がるのを機に何とか広いマンションに移り住みたいと昨年末から探しているのだが、1平米あたり平均4万元(約51万円)では手も足も出ない。国家統計局によると、今年6月の全国70都市の不動産価格は前年同期比11.4%増だった。

今年に入ってから野菜の値も大幅に上がっている。うるち米、とうもろこし、ニンニク、緑豆―。北京市内の野菜市場で買い物をしていた封(フォン)さんは「夏は身体を冷やす緑豆のスープをたくさん飲みたいのに6月から値が上がっている」と嘆いた。

大卒初任給も厳しい状況だ。北京中央財経大学を卒業したばかりの岳(ユエ)さんは、厳しかった就職活動を振り返る。「目標の月収5000元(約6万4000円)はかなわなかった。北京戸籍ではなかったので」。それでも、まだ就職が決まっていない同級生よりは恵まれていると語った。国家統計局の統計によると、求職者2400万人のうち630万人は大学を卒業しても仕事が見つからない就職浪人だ。

こうした現状に対し、労働問題を所管する中国人力資源・社会保障部の莫栄(モー・ロン)副所長は「物価の上昇は庶民の生活コストを上げ、給与アップを望む声が高まっている」と分析している。(翻訳・編集/NN)

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