インドがヒマラヤ山脈の難所でトンネル建設=中国への軍事的対抗が目的―米紙

Record China    2010年8月4日(水) 19時22分

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1日、米紙ニューヨーク・タイムズは、ヒマラヤ山脈ロタン峠でインドによるトンネル建設プロジェクトが着工したと報じた。ロタンとはチベット語で「死体の原」の意味。毎年数十人がこの険しい峠で命を落としている。写真はヒマラヤ山脈のチョモランマ。

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2010年8月1日、米紙ニューヨーク・タイムズは、ヒマラヤ山脈ロタン峠でインドによるトンネル建設プロジェクトが着工したと報じた。ロタンとはチベット語で「死体の原」の意味。毎年数十人がこの険しい峠で命を落としている。2日、中国経済網が伝えた。

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ロタン峠トンネル建設には重要な戦略的意義がある。峠を通る道は中印国境の要路。インド軍が国境部に配備される際には必ず通過しなければならない。しかし冬には6か月にわたり閉鎖されるなど、軍事行動の足かせとなってきた。ロタン峠トンネルは、青海チベット鉄道を開通させた中国に対抗する意味を持つとニューヨーク・タイムズは指摘している。

工事は今年6月に着工。5年以内に完成する予定だ。トンネル建設のほかにも空港までの道路や軍の哨戒所、これまで未整備だった道路の修復を進めているという。ニューデリー政策研究センターのRajeswari Rajagopalan教授は、「ロタン峠トンネルは中国に対する備え」と認めた。「インドは物流組織の充実から防衛能力を高めようとしている。中印国境は印パ国境以上に不安定だ」と分析した。ロタン峠トンネル工事の技術責任者であるP.K. Mahajan氏は、ロタン峠トンネル建設は数十年前から計画はあったと話し、資金的な問題からこれまで実施されていなかっただけと明かした。トンネル建設には総工費3億2000万ドル(約277億円)が投じられるという。(翻訳・編集/KT)

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