Record China 2010年8月9日(月) 20時19分
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9日、中国衛生部のトウ海華報道官は、「青島聖元栄養食品」製の粉ミルクを飲んだ乳児に「性早熟」現象が出た問題で、「衛生部もメディアの報道に注目している」と述べた。写真は7月31日、北京で開催された中国国際婦女児童産業博覧会の青島聖元栄養食品ブース。
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2010年8月9日、中国衛生部のトウ海華(=登におおざと、デン・ハイホア)報道官は、山東省の大手乳製品メーカー「青島聖元栄養食品」製の粉ミルクを飲んだ乳児に胸が膨らむなど「性早熟」現象が出た問題で、「衛生部もメディアの報道に注目している」と述べた。新京報が伝えた。
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記事によると、発端は湖北省武漢市の生後4か月、9か月、15か月の女児3人で、胸が膨らみ始めたのを心配した母親が市内の小児科専門病院などで検査を受けさせたところ、いずれも女性ホルモン「エストラジオール」「プロラクチン」の数値が大人並みに高いことが分かり、医師に同社製の粉ミルクを飲むのを止めるよう助言された。15か月の女児を診察した武漢市児童医院の医師は「3人が同じ会社の粉ミルクを飲み、同じ時期に同じような症状を訴えた。粉ミルクと関係があるのは明らか」との見解を示している。
これに対し、中国疾病予防コントロールセンターの陳君石(チェン・ジュンシー)研究員は「関連性を示す証拠がない」と指摘、今の段階で断定すべきではないとの見方を示した。中国乳業協会の王丁棉(ワン・ディンミエン)理事も、「メーカーが粉ミルクに女性ホルモンを添加するメリットはない」と関連性を否定した。だが、「乳牛の流産防止や繁殖の際に女性ホルモンを注射することはある」と認めた上で、国が定める粉ミルクの品質検査基準にホルモン検査は含まれておらず、業界の「盲点」となっていることを明かした。
一方、青島聖元栄養食品は同社の公式サイトに7日付で「メディアにあてた公開書簡」を発表し、「製品にはいかなるホルモンも添加していない」と潔白を主張、「事実を曲げた報道をしたメディア2社」を提訴する準備を進めていると強硬な姿勢を示している。(翻訳・編集/NN)
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