「アジアの平和を壊しているのは米国」、宣伝を通じて周辺国の中国支持を取り付けよ―中国紙

Record China    2010年8月14日(土) 8時42分

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12日、環球時報は記事「米国による『アジア版NATO』創設を中国は警戒せよ」を掲載した。「悪意ある挑発を続けているのは米国」と各国に理解させる努力を続けるべきと提言している。写真はハワイのパールハーバー海軍基地。

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2010年8月12日、環球時報は「米国による『アジア版NATO』創設を中国は警戒せよ」と題した記事を掲載した。以下はその抄訳。

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今や米中はアジア諸国の争奪戦を繰り広げているかのようだ。米国は韓国との軍事同盟を強化したかと思えば、ベトナムとの軍事演習に空母を派遣するなど積極的な動きを見せている。国内外からは「アジア版NATO」ではないかとの声も上がっている。

「アジア版NATO」創設は欧米の願望でもあるが、実現は不可能だ。アジア諸国に中国から離れ米国に接近するよう呼びかけても、拡大する中国の影響力は無形の壁として機能している。しかし形ある「アジア版NATO」は実現不可能だとしても、そうした反中国同盟の心理が形成されることを中国は警戒しなければならない。

アジアにおいて米国は一種の優位を持っている。すなわち遠く離れた米国はアジア諸国と領土や海洋権益の問題を抱えていないこと、アジア諸国との経済的関係は強く、多くの軍事基地を抱えていることなどが挙げられる。

一方で中国にも優位がある。地理的に近く、対立する問題もある一方で、多くの利益を共有していること。アジア諸国は急成長を遂げる中国経済の恩恵にあずかっており、その影響力は次第に米国を圧倒しつつあること。そして、中国社会が直面している問題は周辺国と似た部分が多く、政治的にも互いに理解しやすいことなどだ。

現実的に見れば、米国も中国もアジア諸国を完全に自分の側に引き寄せることはできないだろう。我々中国はアジア諸国の不安を理解しなければならない。また、地域の問題解決にも積極的に取り組み、政治的な信頼と権威を獲得しなければならない。

米中の緊張関係はアジアの不安定をもたらす。その際、中国は「米国の悪意ある挑発がアジアの平和な空気をぶち壊した」との共通理解が広がるよう努力するべきだ。こうした努力を十数年、二十数年続けることができれば、中国は勝利するだろう。(翻訳・編集/KT)

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