国境地帯で中国へのコメ密輸が激増=輸出量、正式ルートの6倍?―ベトナム

Record China    2010年8月27日(金) 11時10分

拡大

24日、1〜7月にベトナムから非公式のルートで中国に60万tを超えるコメが輸出された可能性があると、ベトナム食糧協会の会長が米ブルームバーグのインタビューに答えた。資料写真。

(1 / 2 枚)

2010年8月24日、中国経済網によると、今年1〜7月、ベトナムから中国に向け、非公式で60万tを超えるコメが輸出された可能性がある。ベトナム食糧協会(VFA/ベトフード)のチュオン・タイン・フォン事務局長が米ブルームバーグのインタビューに答えた。なお、公式ルートで対中輸出されているコメ輸出量は10万tでしかない。

その他の写真

ベトナムはタイに次ぐ世界2位のコメ輸出国となっているが、60万tを超えるコメの大部分は中国とベトナム国境での密輸によるもののため、公式の記録には残っていない。チュオン事務局長によれば、コメ密輸が最も多かったのは4〜6月で、国際食糧価格の高騰と中国国内の需要増加が重なったためと見られている。

中国粮食儲備公司(China Grain Reserves Corp)が3月に公表した報告書では、世界最大の人口を擁する中国が年間に消費する食糧は5億tに上り、安定した供給の確保と価格高騰を防ぐため毎年2億tの食糧を備蓄しているが、今年は自然災害の影響でコメの生産量が7%減少する可能性が高いとする見方もある。

チュオン事務局長は、「中国の食糧備蓄はきわめて巨大なものであるため、実際にコメの供給不足が起きているのかどうか断言はできない。また、コメの密輸量全体がどれだけのものかまだ把握し切れていない」と話した。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携