自動車保有台数、2015年には700万台へ=平均走行時速、渋滞で15km以下に―北京市

Record China    2010年8月26日(木) 21時49分

拡大

23日、北京交通発展研究センターは、北京市の自動車保有台数が2015年に約700万台となり、渋滞の深刻化によって朝夕のラッシュ時には各車両の平均時速が15km以下になるとの予測を発表した。写真は北京市。

(1 / 4 枚)

2010年8月23日、北京交通発展研究センターは、北京市の自動車保有台数が2015年に約700万台となり、渋滞の深刻化によって朝夕のラッシュ時には各車両の平均時速が15km以下になるとの予測を発表した。24日付で新華社通信(電子版)が伝えた。

その他の写真

同センターの最新の調査によると、北京市は小型自動車に関して「3高4低」の特徴を持っている。3高は小型自動車の「増加速度の速さ」「使用頻度の高さ」「市内道路での密集度の高さ」を示し、4低は小型自動車の「購入難度の低さ」「使用コストの低さ」「ドライバーの環境保護意識の低さ」「代替公共交通サービスの水準の低さ」を指す。

例えば、「増加速度の速さ」に関しては、市内の自動車保有台数が300万台から400万台に達するまでに要した時間は、東京が12年かかったのに対し、北京はわずか2年7か月しかかかっていない。「使用頻度の高さ」に関しては、北京市民の年間平均走行距離は、ロンドンの1.5倍、東京の約2倍の1万5000kmにも達している。

一方で、「使用コストの低さ」や「ドライバーの環境保護意識の低さ」「代替公共交通サービスの水準の低さ」が原因で、市民がより頻繁に自動車を利用するようになり、歩行や自転車利用の環境悪化を招き、自動車の購入に拍車をかけるという悪循環になっている。

同センターによると、2010年上半期(1−6月)、北京市では毎日平均1900台の自動車が増加しており、このペースで増加し続ければ、現在の自動車保有台数450万台が2015年には700万台に達する計算になる。現在の同市の車両受け入れ許容台数は最大で670万台(各種制限を考慮した場合は550万台)に過ぎず、これを大きく超えるという。700万台に達した場合には、駐車場の問題が深刻化するとともに、渋滞にも拍車がかかり、朝夕のラッシュ時には平均時速が15km以下になると予測している。

同センターは問題の解決策として、「公共交通サービスの充実」「短距離は歩行、中長距離は公共交通機関の利用促進」「時差出勤、時差通学などの採用」「自動車関連の税金改訂」「地区別駐車料金の設定」「中心地区への自動車乗り入れ制限」などを提案している。(翻訳・編集/HA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携