中国人も慎吾くんもびっくり!?孫悟空はインドのサルだった―北京市

Record China    2006年12月19日(火) 7時7分

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12月27日に一般公開予定の「西天諸神―古代インド宝物展覧会」のための文化財100点が、会場の首都博物館に届いた。なかでも見ものは孫悟空のモデルになったといわれるハヌマン像だ。

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2006年12月17日、北京市の首都博物館に、数多くの文化財が運び込まれた。この博物館では今月27日から、「西天諸神―古代インド宝物展覧会」が行われることになっている。これは2006年が中国・インド友好年であることにちなみ、中国国家文物局とインド考古局が主催して行うもので、今回展示のための100点もの貴重な文化財が、インドから送り届けられた。レコードチャイナでは、まだ一般公開前のそれらの貴重な文化財の一部を、一足早くお届けする。

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届けられた文化財は、インドの13か所の博物館から厳選し借り受けたもので、うち80%はインドから出るのが初めてで、国宝級のものも多いという。展示物の製作年代は紀元前3世紀から18世紀までで、ヒンドゥー教と仏教の彫像が主だそうだ。

中でも学芸員や立会人の注目を集めていたのが、古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」で活躍する、猿神を表した「ハヌマン」の石像だった。なんでもこれは、中国の大衆文学「西遊記」に登場する、孫悟空のモデルであるそうだ。現在下半身は失われてしまったが、もともとは人間と同じぐらいの大きさで、かつてはハヌマン崇拝の寺院にまつられていたものと思われる。

孫悟空のルーツはインドにあった…。この石像を見た人々は、子どもの頃からなじんできた孫悟空が、もとは遠い地の神様であったことを知り、感慨深げにうなずいていた。今年テレビ番組で放映されてヒットを飛ばしたドラマ「西遊記」で、孫悟空を演じた香取慎吾も、まさかインドからきたサルが天竺(インド)へ行こうとしていたとは思わなかったに違いない。

これらの文化財は北京市の首都博物館で展示された後、河南(かなん)省博物館、重慶(じゅうけい)山峡博物館、広州(こうしゅう)南越王博物館で計10か月にわたり展示され、再びインドに帰る予定。

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