2010年9月5日、昨今のユーロ安を受け、フランス旅行に出掛ける中国人が急増している。中国青年報が伝えた。

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フランス当局によると、今年の夏に同国を訪れた外国人観光客は前年同期比10％増を記録。ホテルの稼働率も同5％上昇し、金融危機以前の水準にまで回復した。フランス国立統計経済研究所（INSEE）などが実施した調査結果によると、今年5月から外国人観光客の数が増え始め、特に多かった7月は東アジアと中東からの観光客が前年同期比67％増、ラテンアメリカからの観光客が23．6％増を記録し、新興国からの観光客の伸びが目立った。うちロシアが同54．3％増、中国が同48．2％増と大幅に増えたのに対し、これまでの主力だった日本はわずか9．6％増、米国も4．1％増にとどまった。

フランスメディアは「新興国からの観光客は高級ホテルに宿泊し、湯水のようにカネを落としていく」と報道。その中でも中国人観光客の消費意欲はずば抜けており、「いつでも財布を出す準備をしている」と報じた。フランス政府観光担当秘書官のハーブ・ノベリ氏はこの結果を受け、「BRICs（ブリックス）からの観光客増に重点を置いた戦略が正しかったことが証明された。非常に満足している」と話している。（翻訳・編集/NN）