<中国気になる話>人気の農場系ソーシャルゲームを政府が規制か?「これでやめられる」と喜ぶ人も

Record China    2010年10月14日(木) 15時42分

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13日、中国政府が「農場系ゲーム」の禁止に乗り出すとのうわさが広がっている。なぜか取り締まりを歓迎する声も多いという。写真は鄭州市にある「農場系ゲーム」の人気を当て込んだレンタル農地。農業に興味のある都市住民に人気だ。

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2010年10月、レコードチャイナのライターによるブログ「Kinbricks Now」によると、中国政府が「農場系ソーシャルゲーム」の禁止に乗り出すとのうわさが広がっている。政府の規制に反発する人も多い一方で、なぜか取り締まりを歓迎する声も多いという。

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日本でも人気のソーシャルゲーム。その火付け役となった「農場系ゲーム」が、中国政府により禁止されるとの情報が流れている。

ソーシャルゲームとは、ソーシャルネットワーキングサービスで提供されるゲームを指す。友人と助け合ったり、競争したり、コミュニケーションをとりながら遊ぶことができ、シンプルなゲームが多いながらも、大人気となったゲームも少なくない。その火付け役となったのが「農場系ゲーム」。自分の農場で作物を育てながら、友人の農場の害虫をとったり、あるいは収穫物を盗んだりもしてしまう。

13日付楚天都市報によると、うわさの発端となったのは12日付西部商報の短い記事。ゲームにはまった女性が本当に野菜泥棒を試し逮捕されたが、中国文化部文化市場課は取材に答え、「野菜を盗む」機能の取り消しや改善を求める意向を示したというもの。これが拡大解釈されて、「農場系ゲーム」の禁止という話になったようだ。

興味深いのは、政府の規制に反対する声がある一方で、賛成するネットユーザーも少なくないこと。13日付捜狐網は、街頭とネットで100人にアンケートをとったところ、過半数が取り締まりを支持したという。もともとゲーム内とはいえ、「盗み」はよくないとの批判もあり、あるゲームでは「盗みました」というメッセージを「収穫しました」「摘みました」と変更したほど。こうした道徳面からの批判は根強い。

そして、もう一つ、「農場系ゲームに疲れた」という声もある。友人と一緒に楽しめるのがソーシャルゲームの魅力だが、一方で友人と協力しなければ好成績を挙げることができないため、「もうやめたいけど友達に迷惑がかかるから」とやめ時を見失ってしまうケースも少なくない。「政府が規制してくれたら、ゲームをやめられる」と喜んだユーザーもいるようだ。(筆者:chinanews)

■中国在住経験を持つ翻訳者Chinanews氏は、ニュースサイト「Kinbricks Now」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。

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