Record China 2010年10月21日(木) 13時57分
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飼っていた金魚が死んでしまったのだが、気付いたら家族がその“金魚”に衣をつけ、“からあげ”にして食卓に並べた、という話を聞いた。どうしてそんなことになったのだろう。資料写真。
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中国人は「四つ足なら机と椅子以外、空を飛ぶものなら飛行機以外は何でも食べる」、と言われるほど非常にさまざまな物を食べる。だから、時には可愛がっていた“金魚”が食卓に上ることだって、あり得るといえばあり得る話。でも日本人には考えられない出来事。そんな衝撃的事件の顛末を聞いた。
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とある方(中国人)が自宅で金魚を飼っていたのだが、ある朝病気で突然死んでしまった。すると、その人の義父がその日の夕方、川魚のフライを作る“ついで”に、その朝死んだ金魚にも衣をつけて、カリっとフライ。川魚と一緒にお皿に盛りつけ、そのまま食卓へ並べてしまった。相手が義父ということで遠慮して意見を言えないでいるうちに、食べる段階になった。子供が一瞬“金魚の唐揚げ”に箸を伸ばしたものの、父に制止され箸をひっこめた。他の家族も一切箸をつけず、結局は作った張本人である義父も食べずじまいに終わったそうだ。
調理した義父はおそらく、非常に苦労されてきた世代なのだろう。この世代の方にとって、いくら病死した金魚とはいえ、そのまま埋めるのは、食べられるものを“粗末”に扱うことに思えたのかもしれない。また、ビタミン・ミネラル・カルシウムにコレステロール、と食や栄養に関する単語はあれこれ知っていても、「残留農薬はよく火を通せば無毒化される」「緑豆はあらゆる病を治す」等、科学的な裏付けのない迷信じみたことまで、盲目的に信じている人は非常に多い。
だから、この人は「病死した魚でも、高温で火を通せば大丈夫!もったいない!」と考えて、“金魚の唐揚げ”を作ったのだろう。“もったいない精神”は美しいと思うけれど、心理的に、あるいは衛生面など色々な意味でショッキングな事件であることには変わりない。やっぱり、ペットは死んだら埋めるか、各自治体の指示に従うのが良いのではないでしょうか。(八木幸代/25歳/中国在住7年/自由業)
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