中国の政策課題はインフレ対策に=CPIは過去23カ月で最高を記録―米紙

Record China    2010年10月24日(日) 23時33分

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21日、米紙ニューヨーク・タイムズは、今年第3四半期の中国経済成長率を取り上げた。9.6%に減速したものの、その成長率は世界一だという。写真は杭州市のスーパー。今後、食用油の値上がりが予想されているため、買い占める人が続出している。

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2010年10月21日、米紙ニューヨーク・タイムズは、今年第3四半期の中国経済成長率を取り上げた。9.6%に減速したものの、その成長率は世界一だという。22日、中国経済網が伝えた。

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中国国家統計局は、第3四半期の経済成長率を発表した。前四半期の10.6%からやや減速して9.6%となった。クレディスイス中国首席エコノミストの汪涛(ワン・タオ)氏は取材に答え、「不動産市場引き締め政策の強化と輸出の低迷により、第4四半期の成長率はさらに減速する」との見通しを示した。しかし他の経済体と比べれば、中国の成長はなお非常に力強いものだという。

もっとも中国の政策決定者にとって最大の課題は、今や景気の引き締めではなく物価の安定にある。汪氏は「インフレはおそらく深刻な社会問題を引き起こす」と警戒している。9月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比で3.6%上昇。過去23カ月で最高の伸び率となった。19日、中国人民銀行は2007年以来となる利上げを発表したが、インフレ対策が狙いと見られる。上海在住の看護士・李さん(53歳)は取材に答え、「あらゆるものが値上がりしている」と嘆いた。唯一、増えていないものは給与だけだと愚痴をこぼしている。(翻訳・編集/KT)

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