2010年10月26日までに、米ナスダック上場の「Aパワー・エナジー・ジェネレーション・システムズ社」の全額出資子会社、瀋陽瑞祥風能設備は、米国テキサス州の風力発電所向けの発電ユニットの第1陣を天津港経由で出荷した。地元メディアが伝えた。

瀋陽瑞祥風能設備は中国最大の風力発電ユニット製造拠点、渾南国家高新技術産業園に位置する中核企業。「同州の風力発電所は米中合弁では最大の新エネルギー関連事業で、発電能力は600メガワット。Aパワー・エナジー・ジェネレーション・システムズ社」が指定納入業者となった。このほど第1陣となる2．05メガワットのユニットが完成した。

近年、中国の風力発電産業は急成長を遂げており、昨年新たに増加した風力発電容量は1380．3万キロワット(kW)。6年連続で前年比2倍の成長を遂げており、伸び率では世界トップ。合計発電容量は2580万kWでドイツを抜いて2位となっている。

クリーン再生エネルギーとして風力エネルギーに注目が集まったことで、中国内では風力発電能力が急増し、供給過多となっている。ただ、世界の風力発電容量は毎年20%のスピードで成長しており、中でも米国とインドは将来性が期待できることから、中国企業は海外市場を開拓に希望をつないでいる。（翻訳・編集/JX）