中国の建築は短命すぎ!耐用100年のはずが20年もたない例、続発―中国紙

Record China    2010年11月1日(月) 16時4分

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1日、人民網によると、中国で「短命」な建築物によって莫大な資源が浪費されている。写真はダイナマイトで爆破される遼寧省瀋陽市の遼展大酒店。

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2010年11月1日、人民網によると、中国で「短命」な建築物によって莫大な資源が浪費されている。

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記事によると、06年10月に、山東省青島市のシンボルホテルだった築年数20年の青島大酒店が爆破・解体された。その後も次々と築10数年のビルが爆破され、今年5月には北京市最中心部・建国門に位置する築20年の凱莱大酒店の解体が発表されたばかりだ。

なぜこれほど「短命」なのか。都市のシンボル的建築物だけでなく、数え切れないほどのマンションなどが、さまざまな理由によって解体されているという。住宅・都市建設部の仇保興(チウ・バオシン)副部長によると、中国で毎年新たに着工する建築面積は20億平方メートルに及ぶが、その平均寿命は25〜30年しかないという。しかし中国の「民用建築設計通則」では重要な建築物あるいは高層建築物の耐用年数は100年、一般建築物の場合は50〜100年と定められている。

建設と解体を繰り返す中国は、2つの「世界一」を手に入れた。世界一のコンクリートと鋼材の消費国、そして世界一の建設廃棄物の産出国という肩書きだ。建設廃棄物は年間4億トンにもなるという。その背景には、悪質なコンクリートの多用など品質的問題と、地方政府が土地売却益を得るために安易に再開発許可を出すなどの問題が横たわっている。

建築物があまりにも短命だと、人々のなかに「町の記憶」がほとんど残らないなどの弊害も大きい、と同記事は指摘している。(翻訳・編集/津野尾)

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