Record China 2010年11月7日(日) 16時14分
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1日、中国の地方政府は都市化の推進を目的にさまざまなプロジェクトに力を入れているが、都市開発が進むことによって各都市の特徴が無くなり、新都市はゴーストタウン化しているという。写真はゴーストタウン化した内モンゴル自治区フフホト市内の新都市。
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2010年11月1日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「再開発ブームが各都市を席巻」と題した記事を掲載し、北京五輪や上海万博の成功に刺激を受けて、中国各地の政府が都市化の推進を目的にさまざまなプロジェクトに力を入れているが、都市開発が進むことによって各都市の特徴が無くなり、新都市はゴーストタウン化していると報じた。4日付で環球時報が伝えた。
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「より良い都市、より良い生活」をテーマとした上海万博が10月31日に閉幕した。11月には広州アジア大会が開催される。その他の都市もこうしたイベントやプロジェクトによる都市開発の機会を求めている。報道によると、中国では655都市が国際基準の都市を、183都市が「国際化大都市」を目指している。
しかし、「より良い都市」は、本当に「より良い生活」をもたらすのであろうか?中国を訪れた外国人観光客は、最初は大型ショッピングセンターや広い道路、オフィスビルなどに目を奪われるが、次第にどの都市も同じような様相を呈していることに気付く。都市間の強烈な競争の中、多くの都市が文化遺産や歴史的な遺跡・建造物、個性的な特徴などを失ってしまっている。北京市がその最たる例だ。
地方政府の高官がイベントやプロジェクトに熱心なのは、政治的な業績達成目的以外に、個人の出世につながるからでもある。プロジェクトは就業機会を増やし、都市イメージをアップさせ、さらに多くの投資を呼び込む。一方で、プロジェクトが大きくなればなるほど汚職官僚が手にする公金が多くなるのは公然の秘密だ。
しかし、こうした都市で50kmも車を走らせれば、中国の別の一面が見えてくる。未処理のごみが至る所に散らかり、水道などのインフラ設備さえ完備されていない町や村にたどり着くだろう。
世界最大の都市化の名のもとに、多くの都市では農民に土地を放棄させ、新都市へ移転させている。しかし、不完全な計画や公共交通が整備されていないことから、多くの新都市が驚くべき速さで“ゴーストタウン化”しているという。(翻訳・編集/HA)
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