Record China 2010年11月16日(火) 7時1分
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3日、消費者調査大手Kantar Worldpanel Chinaが、中国国内の日用品小売業のシェアに関する調査結果を発表した。写真は重慶市のウォルマート。
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2010年11月3日、消費者調査大手Kantar Worldpanel(前・TNS Worldpanel) Chinaが、中国国内の日用品小売業のシェアに関する調査結果を発表した。今年3月上旬〜9月上旬までの6カ月間の、日用品(低価格の消費者向けの製品/FMCG)の売上額と、都市部住民の来店率(1回でもその店舗を利用したかどうか)の2項目について以下のようなデータが出た(下記ランク表参考)。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。
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仮に、米小売最大手ウォルマート・ストアーズと台湾系小売大手トラストマート(好又多)が完全合併を果たすと市場全売上額の3.6%を占めることになることがわかったが、上位5企業を合わせてもそのシェアはたった13.4%。強力なシェアを握る特定の企業がまだ出現していない状況で、今後は各企業とも、企業合併によりシェア拡大を図る余地があると言えそうだ。
■中国国内小売大手の販売額シェアと6カ月間の都市部住民の来店率
1位・ウォルマート・ストアーズ 2.3%/15.0%
2位・トラストマート(好又多) 1.4%/8.8%
※以上2社が完全合併した場合3.6%/21.3%で、首位となる
3位・CRヴァンガード (華潤万家) 2.9%/15.1%
※傘下の別ブランド・蘇果が別途、 0.9%/5.0%
4位・RT-マート(大潤發) 2.7%/14.1%
5位・カルフール(家楽福) 2.3%/15.1%
6位・百聯1.9%/11.8%
7位・ハイモール(楽購) 1.0%/5.9%
8位・ウーマート(物美) 1.0%/3.9%
9位・中百0.8%/3.2%
10位・北京華聯 0.8%/5.6%
Kantar Worldpanel Chinaの虞堅(ユー・ジエン)社長は以上の結果を総合し、「全国規模で力を持つ小売業者はまだ存在しない。各地にそれぞれのローカル企業が根付いている現状もあり、先進国の平均的な市場状況からすると、シェアが非常に分散していると言える」とした。
各企業による棲み分けも顕著。たとえば外資系のウォルマートは南部・西部に、国営系の百聯は東部に。また、外資系のカルフールは大都市でのシェア(5.2%)に特化し、国営系の大潤發RT-マートは中・小都市の開拓に尽力(それぞれ3%/4.4%)するなど。
低価格・ワンストップサービス・立地条件・付帯設備などが集客のキーワードとなるが、大都市ではスーパーやメガストアが53.9%のシェアを持つのに対し、中小都市ではこれが39.3%、34.9%に転じる。従来の雑貨店、卸売市場や直売店が依然として力を持っており、各業者にとってはここが市場開拓のポイントとなってくるだろう。(翻訳・編集/愛玉)
■CTR市場研究
本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。
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