Record China 2010年12月8日(水) 12時33分
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6日、英紙フィナンシャルタイムズ中国語サイトは、デヴィッド・ピーリング・アジア版編集長の署名記事「中国は北朝鮮を見捨てない」を掲載した。写真は今年9月、平壌芸術団の訪中。天安門広場での記念撮影。
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2010年12月6日、英紙フィナンシャルタイムズ中国語サイトは、デヴィッド・ピーリング・アジア版編集長の署名記事「中国は北朝鮮を見捨てない」を掲載した。以下はその抄訳。
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11月末、内部告発支援サイト・ウィキリークスは、在北京米国大使館発の外交公電を公開した。韓国の千英宇・外交通商部第2次官(当時)が語ったコメントとして、ある中国高官(ウィキリークス側が名前を伏せた)が「中国にとって北朝鮮はもはや安全保障上の防壁ではない」とコメントしたという。
しかし、これは典型的なうわさの範疇であり、信じるに値しない。中国の行動を見るに、むしろ逆の結論が見て取れる。問題の外交公電の日付は今年2月。その2カ月後には韓国の哨戒艦沈没事故が起きているが、中国は国連での北朝鮮問責決議に反対の姿勢を貫き、さらにその後は金正日総書記による訪中を手厚く歓待した。
オーストラリア・ローウィー国際政策研究所のマイケル・ウェズリー氏によると、ある政策課題について中国政府首脳部の意見が一致することは少ないという。とりわけ軍との関係が密接な指導者と外交政策のスペシャリストタイプの指導者との間には大きな軋轢がある。千次官の発言はこうした派閥対立を理解していないものだと分析している。
北朝鮮を強力にバックアップする中国。では今後半島情勢はどのように推移するのか。韓国・東西大学校のブライアン・マイヤーズ氏によると、ウィキリークスで暴露された資料で注目すべきは、北朝鮮高官の亡命が相次いでいる点だという。マイヤーズ氏は北朝鮮が崩壊の瀬戸際に立たされていると考えているが、それは後継者問題が要因ではない。北朝鮮の政権が「軍事的勝利」を必要としている点だと指摘している。経済運営に失敗した今、「軍事的勝利」のみが唯一、人民に与えられるものだからだ。
ゆえに北朝鮮は他国と衝突することを宿命づけられており、10年以内に崩壊するだろうとマイヤーズ氏は分析する。彼の分析が正しければ、北朝鮮は私たちの想像よりもはるかに早く崩壊し、朝鮮半島統一の条件が整うことになる。しかし、その結果は中国が望むものではないだろう。(翻訳・編集/KT)
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