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「中国から世界、ではなく世界から中国を眺めよ」歴史の生き証人、105歳の言語学者が語る―中国

Record China    2011年1月12日(水) 10時16分

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9日、激動の中国の生き証人として今年105歳を迎える言語学者の周有光氏が、英紙フィナンシャル・タイムズの取材に応え、「中国の若者は、中国から世界を眺めてはならない。世界から中国を眺めなさい」と発言した。写真は周有光氏。

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2011年1月9日、清朝末期に生まれ、激動の中国の生き証人として今年105歳を迎える言語学者の周有光(ジョウ・ヨウグアン)氏が、英紙フィナンシャル・タイムズの取材に応え、「中国の若者は、中国から世界を眺めてはならない。世界から中国を眺めなさい」と発言した。中国青年報電子版・中青オンラインが伝えた。

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清末の1906年に生まれ、日本の東大や京大に留学経験を持つも、抗日・反帝国主義運動の「五四運動」に身を投じ、青年時代は金融関係の専門家として、また後年は言語学者として多大な功績を残した周氏。すべての漢字をローマ字で表記可能にした「ピンイン」方案(58年)の立案者の1人としても知られる。

いわゆる“知識階級”に属する周氏だが、今回のフィナンシャル・タイムズの取材では、現代の知識人が前時代のそれとは大きく性質を変えたことを指摘、時代の潮流に沿った視点を持つようにと訴えた。以下はその内容。

■現代の知識人たるもの

伝統的な自国の知識と、現代国際社会における知識を兼ね備えていなければならない。現代の知識人は知識や情報もより豊富になり、それによって、キャリア形成に関しても無数の選択肢が目の前に開けている。もちろん、知識人自体の人数が飛躍的に多くなり、今や大学生などごまんと溢れている時代。時代は変わった。知識は人類が進化するための原動力であり、知識人は自己の人格をもって独立し、自在に我が道を行くべきである。

■政治学とは

現代における政治は宗教や教義といったものから完全に独立した一種の科学である。こうした変化について知識や見識を持つ者は(中国では)まだ少ない。現代の知識人は、グローバル時代にのっとったロジックと民主にのっとって成長しなければならない。

■欧州連合(EU)に学ぶこと

二度の世界大戦を経て、民族の壁を越え、欧州の一体化という偉大な成功を勝ち取ったこの史実は、民主制度の新たな発展形を示した。そしてそれは現在も成長の一途をたどっている。

最後に、EUの現状に反し、日増しに民族主義の色彩を強めていく一部の中国人青年に対し、周氏はこう言った。「中国から世界を眺めてはならない。世界から中国を眺めなさい」。(翻訳・編集/愛玉)

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