中国の高齢化をにらみ、シルバー市場に群がる各業種―英メディア

Record China    2011年1月17日(月) 10時35分

拡大

15日、ロイター通信は中国の高齢者増加による市場の拡大について取り上げた。写真は北京市郊外にある高齢者用サービスアパートメント。

(1 / 4 枚)

2011年1月15日、ロイター通信は中国の高齢者増加による市場の拡大について取り上げた。環球時報が伝えた。

その他の写真

09年末までで、中国の60歳以上の人口は1億6900万人、総人口の12%を占めている。この数字が2025年には2億5000万人まで増加するとみられており、これと同時に高齢者の消費能力も高まっている。広告大手オグルヴィ・アンド・メイザー中国の主席調査官クナル・シンハ氏は、中国の高齢者は全体で毎年3000〜4000億元(約3兆8000億〜5兆円)の可処分所得が必要で、さらに30年後にはこの数字が5兆元(約63兆円)になるという。また、人口構造が変わることにより、向こう15年以内に若者の人口が半減し、高齢者の人口は倍になるだろうと予測する。

大都市部のハイパーマーケットでは、家庭消耗品の主要購買層は高齢者であるという事実に対応し、セール価格の品物を車に積んで午前の早い時間に売り歩くという方法を始めた。しかしこれまでは、健康関連メーカー以外に「シルバー産業」で稼げる産業はほぼないのではとされていた。

ところがここ数年、投資用高級住宅といわゆる「高齢者用住宅」が勃興してきた。この業界に携わるある日本人によると、中国の顧客は半数近くがシルバー市場に進出する計画があり、その総投資額は150〜250億元(約1800億〜3100億円)規模とみられている。仏ファシリティマネジメント・Sodexoグループの幹部によれば、現在中国政府と関連プロジェクトについて交渉中という。多くの外国企業は中国政府が関連施設やサービスについての基準を出すのを待っている。先の日本人顧問は、「もし彼らが高齢者住宅に投資した後に政府が新たな基準を出したら、投資者はまた新たに施設を改築せねばならなくなるだろう」と危惧する。(翻訳・編集/中原)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携