仏製の使用済み核燃料再処理施設を建設、年間処理能力は800トン―甘粛省

Record China    2011年1月18日(火) 7時15分

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14日、中国紙によると、中国核工業集団と仏アレバが10年11月、年間処理能力が800トンに上る使用済み核燃料の再処理施設を中国西北部に建設することで合意に達した。写真は福建省の福清原子力発電所。

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2011年1月14日、中国紙・南方週末によると、中国核工業集団と仏アレバが昨年11月、年間処理能力が800トンに上る使用済み核燃料の再処理施設を中国西北部に建設することで合意に達した。

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使用済み核燃料とは、原子炉で使用された後の燃料棒で大量の放射線物質を含んでいる。その中から使用可能なウラン、プルトニウムを取り出す再処理施設は核燃料サイクルのうち、最も重要な施設とされている。

記事によると、建設地は万里の長城の西端、甘粛省嘉峪関の北にある酒泉市金塔県にほぼ決定。仏側は使用済み核燃料の再処理を請け負うアジア最大の施設にしたい考えを示している。原発プラントの輸出に力を入れている中国も、これとセットで使用済み核燃料の再処理も請け負うことができれば、他国との差別化が図れるとの目論見もあるようだ。

計画が実現すれば、中国国内だけでなく海外からも使用済み核燃料が大量にこの地に運ばれてくることになる可能性は高いが、専門家の間では「回収技術はきちんと確立されているのか」と懸念の声が上がっている。(翻訳・編集/NN)

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