米中冷戦を避けるには共通認識の構築が必須―米紙

Record China    2011年1月18日(火) 19時51分

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14日、米紙ワシントン・ポストは「米中冷戦を防ぐには」と題する記事を掲載した。胡錦濤中国国家主席の訪米を今月18日に控え、米中関係の今後について説いた。写真は胡主席が訪問する米ワシントン。

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2011年1月14日、米紙ワシントン・ポストは「米中冷戦を防ぐには」と題する記事を掲載した。胡錦濤中国国家主席の訪米を今月18日に控え、米中間に横たわる多くの問題について前向きな進展が見られると期待される中、世論や政治評論家など、外野はこの動きを歓迎しないかのようなムードだ。環球時報が17日付で伝えた。

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ワシントン・ポストの記者が多くの中国人や政府関係者に取材をした結果、多くの人が「米国は中国の台頭を阻止しようとしている」と固く信じていることがわかった。また、米国のある専門家は「中国が世界経済に影響力を及ぼすと同時に軍事力も日増しに増強している」と警鐘を鳴らす。いずれにせよ、米中関係は世界に影響を及ぼしており、核兵器・環境・エネルギー・気候問題など、世界的な問題の解決がここにかかってくる。米中冷戦などという事態になれば、各国で政治紛争の導火線になる可能性もある。

米中は多くの分野で協力関係を築いているものの、全体的な局面を包括するような共通認識に欠ける。冷戦時代は“共通の敵”というキーワードが団結を呼んだものだが、現在ではそれに替わる概念が不足しているというところだ。その概念は国家単位ではなく、グローバルな視点に立っていなければならないため、決して易しいことではない。

米中共にこうした経験を持っていない。互いにこれまで、自国の価値観こそ唯一無二のものと考えてきたからだが、ここを乗り越えて調和を得ることが両国の最大の挑戦となる。これまで米国は、自国の価値観を受け入れるか否かでその国に対する対応を決めてきた。しかし多くの中国人は、中国の台頭は米国への挑発などではないと考えているため、米国のこうした態度には尊重が欠けていると感じる。中国はかつて、欧米列強の支配を受けた歴史が背景にあるゆえ、こうした態度には非常に敏感に反応する面もある。

米国は中国に対したびたび、ある特定の国際問題解決に尽力することを求める。それによって「国際社会での責任を果たすべし」とのことなのだが、これまで国際社会での地位を持たなかった中国にとっては、現段階は適応・調整を図っているところ。しばしば「誠意を見せろ」と求められることにとまどっている。

双方がどれだけ互いを信頼できるかが世界の秩序につながる。主従関係にもなれなければ、衝突しても互いの不利益になる、これが米中関係の現実だ。長期的な目標を共有し、互いの立場を尊重し、協力体制を築く。これが対立を防ぐための今世紀の原則となるだろう。(翻訳・編集/愛玉)

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