Record China 2011年2月13日(日) 10時14分
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9日、中国は深刻な看護師不足に陥っている。入院患者の看護は家族が泊まり込みでするのが当たり前だ。写真は中国の看護師。
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2011年2月9日、中国共産党機関紙・人民日報は、中国は深刻な看護師不足に陥っていると報じた。
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春節(旧正月)前、山東省の張さんは「自分の身体がいつまでもつか…」と暗澹たる思いに駆られていた。張さんの父親は脳血栓のほか前立腺も患っており、北京市内の病院に入院している。夜中になると1時間置きにトイレに起きるが、その度に付き添わなければならない。病室に泊まりこんで3日になるが、早くも疲労困憊し、夜中に父親に起こされても目を覚ませなくなった。
そこで、父親と自分の腕をヒモで結ぶことにした。呼んでも起きない時はヒモを引っ張れば良い。父親は「ヒモを引っ張る度に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。息子を疲れさせているのは分かっているが、どうしようもない」とため息をついた。
日本の病院は入院すれば「看護師さんにすべてお任せ」だが、中国の病院は違う。中国の看護師は注射を打ったり、薬を投与したりするのが主な仕事で、それ以外の一切は家族が担うことになる。トイレに付き添ったり、身体を拭いたり、寝返りを打たせたり…。家族の誰かが泊まり込まなければならない。そうでなければ「看護助手」と呼ばれる人を雇うことになるが、基本的な医療知識を持っている人は少ないというのが実情だ。
中国衛生部によると、2009年時点の医師の数は220万5000人で、看護師の数は184万1000人。世界銀行の世界開発報告書(1993年)によると、医師と看護師の比率は1:2〜1:4が理想的だが、これに基づけば中国は200万人もの看護師が不足していることになる。人口1000人当たりの看護師の数も、世界保健機関(WHO)の統計(1998年)によれば、世界の多くの国は3人以上だったが、中国は2009年時点でわずか1.39人だった。
中国では「1人が病気になれば、家族全員が疲労困憊する。1人が入院すれば、家族総出で看病する」というのが当たり前だ。こうした状況を改善すべく、中国衛生部は昨年、「良質看護サービス模範プロジェクト」を始動。昨年末までに全国1251カ所の病院に計9646室の「良質看護サービス病室」を設けた。(翻訳・編集/NN)
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