2011年2月23日付の環球時報によると、中国はこれまで「世界の工場」として世界各国に安価な商品を提供し、国際的な物価の安定に貢献してきたが、現在は状況が一変し、中国国内の物価高が輸出とともに世界各国に波及している。韓国の朝鮮日報紙が報じた。海外各国で中国に端を発する「中国インフレ」が発生している。

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記事によれば、中国製品への依存度が高い韓国にとって、「中国インフレ」はきわめて大きな脅威となっているという。中国は韓国の総輸入量の16．9％を占め、最大の輸入相手国となっている。とくに生活用品や繊維類では輸入全体の50％以上を占めており、農産物も15％を超えている。

韓国現代経済研究院の専門家は、これまで中国は安価な人件費により有利な条件で世界中に向けて安い商品を輸出し、世界の物価安定に寄与してきたが、「現在はそうした状況が逆転してしまった」とし、現在の世界的な物価上昇の原因は原材料価格の上昇だけでなく、中国の内需拡大も大きな原因だと指摘している。（翻訳・編集/岡田）