中国が著作権侵害商品の撲滅に本腰=自国ハイテク産業育成の戦略とも合致―米メディア

Record China    2011年3月22日(火) 13時16分

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13日、中国で昨年10月から行われていた海賊版商品の製造・販売の取り締まりキャンペーンで、3001人が公安当局に逮捕されたことが分かった。写真は四川省成都市で押収された偽酒の廃棄作業。

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2011年3月13日、米フォーカス・メディアによると、中国で昨年10月から行われていた海賊版商品の製造・販売の取り締まりキャンペーンで、3001人が公安当局に逮捕された。16日付で環球時報が伝えた。

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記事によると、中国政府が大規模なキャンペーンを敢行したのは、米国など貿易相手国から海賊版の取り締まりに対する要求が高まっていたためとみられる。取り締まりの対象となったのは、薬品、酒、携帯電話、ブランドバッグ、高級腕時計、自動車関連部品、DVD、アパレルなど。湖北省荊州市では、おがくずと小麦粉が原料のカプセル薬を1億個以上製造しインターネット上で販売していた業者が摘発された。

中国政府の幹部によると、今回の措置は中国の国益にもかなっている。中国はソフト開発企業への支援策などを進め、低コストの労働集約型産業から高い利益率をもたらすハイテク産業への転換を図っているが、劣悪な海賊版が多く出回ることが、ソフト開発を進める中国企業にとってもマイナスになっていたからだ。

世界貿易機関(WTO)は、合法的な活動に徹している中国製造企業が海賊版などによって受ける損失額が年間数十億元(1元は約12.3円)に上ると試算している。(翻訳・編集/津野尾)

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