Record China 2011年4月1日(金) 15時4分
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30日、米国の古紙業界が中国への輸出で潤っている。中国側は紙製造用木材や古紙不足の解消、米国側はごみ削減や就業機会の創出と、両国共にメリットがあるという。写真は重慶のダンボール工場。
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2011年3月30日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米国の古紙業界が中国への輸出で潤っていると報じた。中国側は紙製造用木材や古紙不足の解消、米国側はごみ削減や就業機会の創出と、両国共にメリットがあるという。31日付で環球時報が伝えた。
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ネットショッピングの成長に伴い、米国の家庭から排出されるダンボールや包装紙は増加の一途をたどっている。生活ごみの総量に占める古紙・廃紙の割合は1995年には5%に過ぎなかったが、現在は15%にも達している。
一方、中国などの新興国では、紙製造のための木材が国内で不足しているだけでなく、輸入木材も十分に確保できないケースが多い。さらに、国内の古紙回収・リサイクルシステムが整備されていないため、古紙の輸入に頼らざるを得ない。
中国では、米国から輸入した古紙を包装紙やダンボールに再生して米国に輸出するだけでなく、急増する国内ニーズにも対応している。購買力のある中産階級の増加に伴い、中国国内で包装を必要とする商品の販売が急拡大しているためだ。中国の業者からすれば、新しい紙製品を輸入するよりも、古紙を輸入して中国国内で再生するほうが安く上がるという。
中国からの注文増で潤う米国の古紙回収業者は「輸出価格が跳ね上がり、2010年は過去最高の売上高を記録した」と話し、古紙輸出業者は「就業機会を創出できるだけでなく、米中貿易の赤字削減にも役立っている」と語っている。(翻訳・編集/HA)
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