2011年4月13日、環球網によれば、中国本土から台湾への個人旅行が間もなく解禁される可能性が高いことから、台湾北東部に位置する宜蘭県で、あるレストランが地元名物のアヒルを買い占めてしまった。

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宜蘭県の名産となっている「櫻桃谷鴨」は、もとは中国本土で飼育されていたものだったが、その後イギリスで繁殖に成功し、逆輸入された。北京ダックの老舗・全聚徳が台湾に出店する際、宜蘭県産のアヒルを指定したことで知名度が高まった。中でもとくに「櫻桃覇王鴨」と呼ばれる高級鴨があり、年間の生産量はわずか1000羽とあって希少性が高い。

その特に貴重な鴨を、中国本土からの観光客を当て込んだあるレストランが1年分まるごと買い占めてしまった。それを地元の人々が聞きつけ、「これから櫻桃鴨が食べられなくなってしまう」と多くの人がレストランに殺到。レストラン側は「本土からの観光客はもちろん、台湾の舌の肥えた方々にも賞味いただきたい」と弁明しているという。（翻訳・編集/岡田）