2011年4月13日、韓国の聯合ニュースは、4月にも訪中するとの見方が強い北朝鮮の次期最高指導者・金正恩（キム・ジョンウン）氏に対し、中国側が飛行機での訪問を要請したと報じた。14日付で環球時報が伝えた。

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記事は北朝鮮の事情に詳しい筋の話として、正恩氏は4月末から5月初めにかけての時期に訪中することが有力視されているが、その際に飛行機で訪問するよう中国側が要請したと伝えた。これまで、6回訪中した金正日（キム・ジョンイル）総書記はいずれも列車で中朝国境の街、遼寧省丹東市に入り、北京まで移動していた。だが、中国側にとっては厳重な交通規制や警備が重い負担となっていたほか、市民からも「生活に支障が出る」と不満の声が上がっていた。

記事は、正恩氏が飛行機で訪中することは、単に交通手段を変えるだけでなく、世間に「世代交代」を大きくアピールできると指摘。さらに、北朝鮮指導者の訪中をこれまでのような「極秘裏」から「公開訪問」に切り替える契機になるとの見方も示した。

このほか、韓国紙・朝鮮日報は正恩氏について、09年末に北朝鮮の秘密警察にあたる国家安全保衛部の最高ポストである部長に就任していたことが明らかになったと報じた。韓国の情報部門が突き止めたもの。同部は警察組織をまとめる人民保安部と並ぶ北朝鮮で最も重要な公安機関である。（翻訳・編集/NN）