2011年5月7日、米華字メディア・多維新聞は、中国の温家宝首相が日中韓首脳会議出席のため今月21日、22日の日程で訪日する計画があると伝えた。東日本大震災の被災地を半日訪問する予定も組まれているという。中国側はこの報道についてはコメントしていない。

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記事によると、日中両政府は温首相の被災地入りについて協議を進めているが、被災地訪問は温首相がみずから求めたものだという。訪問地域は宮城県女川町、あるいは南三陸町になる可能性が高いという。女川町は、佐藤水産の副社長・佐藤充さんが20人の中国人研修生を避難させて犠牲となったことで、中国からの強い関心が寄せられており、第1の候補地になるとみられている。

ただ、実現には温首相の警護と交通手段などの諸問題を解決する必要があり、両国間の協議にはもうしばらく時間がかかりそうだ。温首相の被災地入りが実現した場合、日中関係の改善に及ぼす作用は大きいとみられる。（翻訳・編集/津野尾）