中国官製メディアがようやく「毒食品」を報じ始めた―仏メディア

Record China    2011年5月14日(土) 18時55分

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11日、仏メディアは「中国の官製メディアも政府に合わせて『毒食品』問題を報じ始めた」と題した記事を掲載した。写真は4月、広西チワン族自治区南寧市で摘発された無許可の飲料製造工場。

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2011年5月11日、仏ラジオ局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は「中国の官製メディアも政府に合わせて『毒食品』問題を報じ始めた」と題した記事を掲載した。星島環球網が伝えた。

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中国の官製メディアである人民日報が9日、「食品添加物、入れなくても良い?」と題した記事を掲載した。その内容は「漬け物には着色料、ゼリーには防腐剤、1本のアイスキャンディーに16種類の食品添加物、1袋のインスタントラーメンに14種類…」というもの。9割近くの食品に添加物が入っており、それは2000種類にも及ぶ。成人が1日に摂取する食品添加物は80〜90種類に上るという。

だが、ある解説者は最近になって官製メディアが頻繁に「毒食品」に関する報道を流すようになったのは政府がようやく食の安全問題を重視し始めたからであり、中国にはもっと前から「毒食品」は存在していたと指摘する。つまり、中国の消費者は「知る権利」まで指導部の意向に左右されてしまうということだ。

食品安全委員会弁公室は最近、151種類の違法添加物を発表した。うち47種類は食品に「違法に添加されている可能性の高い非食用物質」、22種類は「乱用されやすい食品添加物」。マラカイトグリーンやスーダンレッドは前者に属する。

中国衛生部の趙霖(ジャオ・リン)教授は「毒性がはっきり分からない添加物が1番怖い」と指摘する。脂身肉を赤身肉に偽装するため、ブタの飼料に混ぜられていた「痩肉精(塩酸クレンブテロール)」がその最たる例だという。(翻訳・編集/NN)

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